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『死神の精度』 [伊坂幸太郎]

『死神の精度』伊坂幸太郎/文藝春秋


死神の精度


読み進めてからわかったのだけど、また短編集だ(笑)
それくらい確認してから買おうね。。。。

というか、最近の日本の流行りなんだろうか?
同じ登場人物、いわゆるシリーズものの短編。
長い小説だと若い子が読まない、とかそんな事なんだろうか。
こないだ読んだ横山秀夫といい、伊良部シリーズといい・・。

ボクの思う短編、ていうのは長編を書くためのアイデアだしみたいなもの、
いわゆる下敷きみたいなイメージなんやけど、
上に書いたような短編は、本書も含めシリーズ短編として成立している。
「連作長編」なんて言葉も最近覚えました。

ま、いわゆる文芸本とか読まないので、単に掲載されたものを
集めただけなのかもしれないけど。

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「俺が仕事をするといつも降るんだ」
クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。

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ところでボクはこの作家さん、初見である。
本屋ではよく目にはしてたのだけど、元来の海外作品好きが本を
手にとらせるまでには至らなかった。
『陽気なギャングが地球を回す』なんてのが山積みに
なって「話題作!」とか書かれてるだけで素通りしていたのだ。

でも最近、日本の作家も徐々に読み出して、失礼ながら日本の作家にも
いい作家がたくさんいる事を知った。(いや、そらおるわな・・(^^;

そんな時、この『死神の精度』というタイトルが目についたのだ。

で、あらためてこの伊坂幸太郎という作家。

うん。うまい。おもしろい♪

簡潔な文体。一人称単数で語られるその語り口も含め、これは
もうハードボイルドだといっていい。

6つの短編物語を進めていく主人公は、タイトル通り「死神」で、
彼は調査のために人間界に送り込まれている。
人間の形に姿をかえて、対象となる人物がその死期を迎えるにあたって
寿命が適当か、そうではないか、を調査し、報告するのだ。

いろんな人間がいろんな死にかかわり、様々な問題に巻き込まれている。

クールにその「見届け人」として対象人物に近づく私。
仮の名前として「千葉」という名前を名乗っている。

たいていは「可」の報告をするわけで、さほど調査自体むずかしいものでは
なく、どちらかといえば好奇心と惰性で期間をつぶしているのだが、
調査を長引かせる大事な理由は別にあった。

それは「ミュージック」!

死神たちは音楽が大好きなのだ。みんな。
繁華街を探してはCDの試聴コーナーで一日をすごす。
ジャンルにかかわらずミュージックならなんでも好きなのだ♪

こんなキャラ設定もうまい。
その他の応対にはトンチンカンな死神だけど、ミュージックに対する
思いだけは、執念に近いモノがあるw

6作品の中では「旅路に死神」がオススメ。
殺人をおかした少年と逃走するというストーリー。
少年と死神のかけあいが楽しい。

先に書いた「ハードボイルド」という意味では最後の「死神と老女」は
いまひとつ。ラストもちょいと狙いすぎの感。

調子にのって伊坂幸太郎の他の作品も注文してしまいそう・・・
あぁまたAmazon貧乏。


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コメント 7

ひろこ

わ~いっ!珍しくBしゃんに勝った!(爆)
陽気なギャングが地球を回す」映画を見たはずみで、原作と、2冊目の「陽気なギャングの日常と襲撃」を読みました。
「日常と襲撃」の方は、短編を加筆修正して長編に改訂したものらしいのですが、メンバーたちが、それぞれバラバラな日常生活の中で出会った事件や出来事が偶然の中で重なっていくという構成が、もう…面白いのなんの。
自分のまわりの「世間の狭さっぷり」を思うと「充分にあり!」とオッケー出しちゃいます。この方は、キャラクターの立て方がうまい!「陽気なギャング・シリーズ」おススメですよん。
…で、私は、こちらを読ませていただこうと思います。
by ひろこ (2006-09-14 14:31) 

Bump

ううむ・・・悔しいが負けです>ひろこしゃん
by Bump (2006-09-14 14:45) 

ミチル

こっちも明日またAmazonから荷物が届く予定ですがw

なんかさ
本を読むのが好きっつーより
買うのが好きなんじゃないかと思い始めた今日この頃。
by ミチル (2006-09-14 14:49) 

Bump

かもしれない。というより並べたりするのが好きなだけかもしれないww
伊坂幸太郎、ミッチの読んだのいっときました。
by Bump (2006-09-14 16:01) 

ミチル

>並べたりするのが好きなだけかもしれないww

それだっ!
それかもしれないーーw
by ミチル (2006-09-14 19:49) 

アルエ

俺的には"旅路に死神"は6作品の中じゃ一番いまいち

これではないでしょと思う

死神の精度は雑誌に掲載された小説が読者の希望によりまとめられ出版されたもの

だから短編集ばかりというのはもっと作品を読んでからね

次に読むなら"重力ピエロ"か"ゴールデンランバー"がおすすめ
by アルエ (2008-07-20 01:14) 

Bump

こんちは。コメさんきゅーです。
伊坂作品はこのあと読破したよ。


by Bump (2008-07-20 07:41) 

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